絶え間なく風味の改善を続ける歴史ある農園
ほわっと甘酸っぱい果実香と優しくキレイな舌触り
中米では珍しい、伝統的在来品種ブルボン種をナチュラル精製したコーヒーで、一度
体験する(飲む)だけでも貴重な経験になります。ブルボン種の優しい柑橘系の酸質
とキレイな口当たりに、コーヒーチェリー(コーヒー豆になる精製前の赤い果実)を収
穫し、そのまま乾燥した果実香あふれるナチュラル精製特有の苺のようなほんのり
甘い香りが加わり・・想像するだけで飲む前から喉の奥が鳴りますね。
【生産者ルイス氏の品質へのこだわり】
『いつ・どこで・誰によって作られたかの、追跡可能情報だけでなく、水洗処理の発酵
時間や、コーヒーチェリーの糖度、乾燥時間や乾燥方法など様々なデータを取りなが
ら、コーヒーの品質精度を高める試みを実施しています。
今回は、糖度が18-20度のコーヒーチェリーのみを収穫し、スクリーンを張り日陰を
作った風通しの良い棚式アフリカンベッドで4日間ゆっくりと乾燥を行い、その後18日
~20日かけて天日で仕上げています。
こうする事で、より華やかで明確な風味を引き出すとともに、時間を掛けた乾燥によ
り適切な水分値に仕上げる事ができます。また、乾燥中は撹拌と共に人の手によ
る欠点豆の除去も行われ、よりクリーンで上質なコーヒーに仕上げられています。』
60年以上コーヒー生産の歴史が続いている理由は、名産地として名高いディピルト
の中でも日照に恵まれ、豊かな自然と生態系を有する事から、コーヒー生産に適し
た微気候と土壌。こういった理想的な自然環境だけに頼ることなく・・高品質コーヒー
を生産する為に、さらなる品質の向上を目指している取組がなせる歴史なのです。
【コーヒーマイスター&焙煎士 横山豪(ごう)のちょっと一言】
イチゴのようなほんのり甘い香りから、柑橘系の甘酸っぱい香りに変化していきま
すが、時間をかけてゆっくり飲んでいくと、より鮮明に感じられます。酸味の質と口
当たりも非常に上品で、エチオピア産コーヒーやコスタリカ産コーヒーのニュアンス
も感じられる不思議なコーヒーともいえます。