初めてのお客様に「私モカが好きで、あるお店でモカ買った時、美味しい!と思ったし、同じ店でまた同じモカ買ったのに味が変わっててん。何でやろ?」と問いかけられました。
同じ豆なのに前と風味が違うのは、いくつか原因が考えられます。
生豆自体の劣化・焙煎(焼き方)・焙煎してから(焼いてから)の経過日数、等々…。
ですので、いくつか質問してみました。
- 1回目購入と2回目購入の期間は? … 「3週間」
- 淹れ方は変えました? … 「変えていない」
- 味はどんな風に変わってたんですか? … 「強烈に酸っぱくなっていた」
後、細かい質問を2・3しました。
たった3週間で生豆自体が劣化するのは考えにくいですし、淹れかたも変えていない。ということは…?
ヒントは味の変化。「強烈に酸っぱくなっていた」…その店の焙煎(焼き方)のミスが考えられます。
豆内部まで火(熱)が通っていなかったんでしょう。
元々、酸の個性(良い酸)を持つモカですから、半ナマでは当然味も変わってきます。
でも、そのまま販売していたという事は、その店の焙煎した方も気付いていないんでしょうね。
焙煎していたらプロ。と思われている節がありますが、意外と落とし穴。
極端な話と思われるかと思いますが、火をつけて生豆が茶色くなったら出す。これも焙煎なんです。
実は意外と多いんですよ、こんなお店。当然、毎回風味が違います。
焙煎の過程では、必ず豆を弾かせます。(ポップコーンや銀杏を炒るとパチパチッと音がするのと同じです)
この弾かせるタイミングを誤ると、確実にいらない嫌な酸味が発生します。
仮に失敗したとしても、失敗と理解していれば販売しませんよね?
それを販売しているという事は「ただ焼いているだけで焙煎を知らない」のと同じ事です。
「素材が一番!」は勿論ですが、焙煎する人の眼・鼻・耳・感覚も一役を担っているという事ですね^^
では、本当に信用出来るお店って如何やって見つけるんでしょう?
前置きが長くなりましたが、今回はその為のポイントをお話したいと思います。
信用できる自家焙煎コーヒー豆屋を見つける為に
失敗しないお店選びの為のポイントは簡単です。
自家焙煎を謳っているお店でコーヒーを買う際、以下の三点を聞いてみて下さい。
- コーヒー豆の品種は?
- 精製方法は?
- ロースト(焙煎)度合いは?
スラスラッと答えられる店員が1人でも居たなら信用できるでしょう。
この3つを最低限理解していないと、ローストは〝生豆をそれらしく茶色に煎る〟だけの作業になり、
各々の豆に合った適切な度合いには出来ません。
当然ながら毎回風味が違うでしょうし、美味しいブレンドも作れません。
ちょっとイヤラシイ質問かもしれませんが、一度試してみて下さい。
…が、これはあくまでも店頭で店員との直接会話でのお話。
インターネットのコーヒー屋さんのホームページで質問しても、他店の情報をコピーして答える事が出来てしまうので^^;
電話などで直接話せるサイトさんでなら試す価値アリです。