「
ペーパー抽出の基本」でペーパードリップの基本をお話しましたが、今回は
「このポイントを抑えるだけで風味が変わる!」コツをご紹介します。
最大のポイントは『最初の蒸らし』!
『最初の蒸らし』これをキッチリ守れば『コク=エキス』がキッチリ抽出されます。
「そんなん分かってるよ」というお声が聞こえてきそうですが、では実際どれくらいの量のお湯を注せば
いいか分かりますか?と訊ねると曖昧な返事しか返ってきません。
10円玉の大きさくらいの円 を粉の真ん中に、細いお湯で描いて下さい。
後は30秒ほど待ちます。これが重要な『最初の蒸らし』です。
この最初の蒸らし注湯で、コーヒー液を受けるポットに、ポタポタと液が落ちてきたなら失敗です。
失敗の原因は何でしょう?
良くあるのは
お湯の注し過ぎ です。
- 500円玉くらいの大きさになっていませんか?
- 太く勢いよくお湯を出し過ぎていませんか?
ポットにポタポタ落ちるのは2回目の注湯以降からです。
焦ってはいけません。
これをキッチリ守れれば、2回目以降のお湯が、1回目の蒸らしで粉に浸透したお湯を『コク=エキス』として落としてくれます。
コーヒーの風味を最大限出してあげられるのは、この1~2回目の注湯です。
3回目以降の注湯は杯数分取るためだけの作業です。
最初の蒸らしが上手くいったあとは…?
最大のポイントをおさえた、その後は好きなようにお湯を注いでも良い?
そんな事はありません。
二投目以降もきっちり美味しくするポイントがありますヨ♪
コーヒーの味を濃くしたい時は細い湯でゆっくりと回し、軽くしたい時は太い湯で早く回すのもポイントです。
再三になりますが、『粉の中心から円を描き、500円玉の大きさまで』がポイントです。
端まで湯を掛けるとお湯だけがすり抜けてしまいます。
粉の成分を溶解してエキスを落とすのがコーヒーですから、溶解しない端には掛けてはいけない
という事です。
これはキッチリと研究結果として出ていますので、個人的見解ではありません。
「粉はお湯を掛けて対流しているから、端に掛けると悪いエキスがまた真ん中に集まるから端に掛けてはいけない」
という人もいますが、結果、端に湯を掛けないという行動は同じでも、これは明らかに間違いです。
誤解無きように^^