2006.5月27日(土)
『エスプレッソと一口に言っても・・。』
今日は偶然なのか?「お母さんもいつもこちらの豆買っているんです。」
「実はお姉ちゃんもこちらの豆買ってるんです。」
「実は○○さんに紹介して貰ってからずっとこちらの豆なんですよ」
と言うお客様が続いたんです。
「えっ!?親子?」「えっ!?姉妹?」「えっ!?友達?」そう言われれば何となく似てるかな?
(友達は当然似てません(^^;)全然わからない?様々でしたが
親子・兄弟・友達と世代分け隔てなくご利用頂いて有難いなぁと感慨に浸っていた
と共に縦横のネットワークは凄いなぁと感心していました。やはり口コミでの
美味しかったというネットワークは一番わかりやすいんだなぁと改めて思いました。
■エスプレッソと一口に言っても・・。
色々と合う豆があるんです。当店も今まで倶楽部ブレンド・ヨーロピアンブレンド
ブラジルムンドノーボ種樹上完熟豆等々、エスプレッソマシーンを導入後
9ヵ月間色々とステップアップしてきました。が今回、有機のブラジルムンドノーボ種
を中深焼きにして飲んだところ「旨い!」となり、当分これでいこう!!
という事に・・。香りが凄く、トロッとしているんです。是非お試しあれ。
*ちなみに樹上完熟のムンドとは産地が異なります。
「エスプレッソは5種類の豆をブレンドしたのが一番合う」と仰る方が
コーヒー業界では有名な方なのですが、「5種類ってなんやねん?」
てな感じですね。仮にブラジル産の豆一つとっても品種の違いだけでも
数限りなくありますし、まして店ごとに焼き方も違うわけです。
「私が正しい」と言う方はどの世界にもいらっしゃいますが・・。
それであえてストレートで捜す!と意気込み、現在に至るという事です。
ちょっと天邪鬼?(^^;? ですが実際、自己満足ではなくお客様のS瀬様に
飲んで頂いた所、「今までの倶楽部ブレンドのエスプレッソも
あぁ飲んだぁ〜エスプレッソ!っていう感じやったけど、今回のは家に帰って
からでも、あぁエスプレッソ!て充足感があって香りを思い出してしまう。」
というコメントを頂きましたから。
2006.5月24日(水)
『コーヒーやけどコーヒーでないような』
名古屋港イタリア村に行って来たのですが、先頃の大型ショッピングモール
とさほど変わらないような気がしました。それよりイタリア人スタッフが
楽しそうで楽しそうで、何かそれを見ている方が楽しかったです。
彼らを見ていると仕事だけれど、仕事ではないような・・
ですがもし日本人スタッフばかりだったら・・堅苦しいでしょうね(^^;
どうせ仕事するなら明るく楽しく!こっちまで楽しくなるのですから
見習いたいなと正直思いました。さてここから本題です。
↓
■「コーヒーやけどコーヒーでないような?」
これは小売の水出しコーヒーパックをご購入されたお客様のそのままの言葉です。
以下続く・・・。
「これはハマるわぁ。コーヒーのような紅茶のような何とも言えん香りがして
水で出す分軽い口当たりやのにコクというかまったりというか
しっかり味がある。水出していうネーミング変えたほうがええで。
どこにでもある水出しのイメージと違うで。「水出しコーヒー」で売ってたら
他と同じにされてもったいないわ。コーヒーを軽い・重いの口当たりだけで
飲んでる人は別として根本的にコーヒーの好きな人やったら、これはハマる。」
私(売る側)がごちゃごちゃ語るよりわかりやすいでしょ(^^;
因みに・・ご注文を受けてから空のパック(麦茶パックのような)に
焼きたての豆を挽いて詰めるので、当然新鮮です。
出来合いではありませんのでご心配なく!
2006.5月19日(金)
『お客様の「わざわざ」が新しい商品のきっかけです』
今までで初めて、中身もパッケージも正真正銘のオリジナル
「よこやまアイスコーヒー1リットルパック」が誕生しました。
昨年までは京都飲料さんという業者さんの既製品を販売していました。
既製品といっても納得した風味なので販売していました。
ですがコーヒー豆は手作りなのに、なんでこれだけ既製品?
数年来の悩み事でした。自家焙煎を謳っているのに・・。
ぶっちゃけますと、個人商店が作るにはかなりのリスクがあります。
少量生産になるので、当然製作費用が高くなり、結果、利益を得る為に
お客様に販売する単価が上がるという事です。
この事が数年来、オリジナルを作れない悩みでした
その迷いを解決してくれたのは、何を隠そうお客様だったのです。
その当時店内でお話していたお客様は、当店の豆を買うだけの為に
いつも車で30分はかかるであろう所からご来店されている方でした。
その時ピン!ときたのです。近い遠いは関係ない。コーヒーなんて
どこにでもあるのに、それを飛ばして「わざわざ」当店の味を求めて
来て頂いているのです。こんな簡単な事に気付きませんでした。
この「わざわざ」を無駄にしない為にも、良い物を創るのが使命だ!
迷いがなくなり突き進む事が出来ました。
いつも当店をご利用頂いている皆様に感謝です。
2006.5月16日(火)
『語 学』
ピンクパンサーというコメディムービーを観て来たのですが
やっぱり私は吹替えが良いです。字幕だと笑い所が分かりにくいです。
さらに基本はフランス語なので感情表現が余計に分かりにくかったですね。
以前、全米で大ヒット!したオースティンパワーズを観た時も
「吹替えにすれば良かった」と後悔していたのですが
今回は字幕しかなく仕方なく・・・。
一昨年、アメリカ・ニューメキシコ州から日本の高校の講師としてやってきた男性と
当店に毎日来店して頂くうちに仲良くなり、彼が急用で母国に戻るまでの半年間
食事をしたり遊んだりしていた時は、ネイティブな英語を身近で聞け
更に「話せるようになりたい!」と今まで一番英会話の勉強をし
簡単な日常会話程度なら出来るくらいにはなったつもりでした。
(実際は彼がゆっくり話してくれていたのですが・・・)
ですが彼がいなくなると使わなくなってしまい、彼と出会う以前よりかは少しマシかな?
程度になってしまいました。珈琲は国際市場なので何とかものにしたいのですが・・・。
2006.5月13日(土)
『エチオピア』
標高2500m以上。品種アビシニカ種。100%自然有機。
一時間前にローストし終えたばかりからなのか?全体的にキャラクターが弱い。
しかし、標高・品種・豆の粒揃い等はグレードが高いので、2〜5日程置くと
急激に旨みが出てくる場合もあり、数日、様子をみてみようと思います。
数日後カップして、良ければプレゼントにしようと思います。お楽しみに!
珈琲豆でも、まず「旨い珈琲になる為の基本プロセス」が大事で
それを疎かにして、派手なポップやポスターで売る為の戦術ばかり練っても
(それも大事ですが・・)風味と一致しないとリピートしてもらえませんから・・。
2006.5月10日(水)
『コーヒーゼリー』
赤ちゃんのお肌のように「ぷるぷるぷにぷに」してます。
さらに通常サイズより一回りくらい大きいかな?食べ応えもあります。
更に更に「これが良いよなぁ」と隠し味・・食べてのお楽しみ。
*お店でも召し上がれますし、小売もしております。
2006.5月6日(土)
『カッピング』
コロンビアの「ベネシア農園」産でウツカフェ認証も取得しています。
生豆はグリーンが淡く、少しシワがあり枯れている印象を受けましたが
ロースト中に「甘い花のような香り」を発し、膨らみも良く
豆の大きさ(スクリーン)もほぼ均一で、欠点豆・未熟豆も
少なくハンドピック(手選別)もほぼしなくてよい状態でした。
生豆時の印象とは逆にロースト後は良い印象を受けました。
風味は:「甘味のある香りとバランスの取れた滑らかさ」
2006.5月2日(火)
『ようやく・・・』
完成!よこやまのアイス1?微糖・無糖!!
本当はもっと早い予定でしたが、味決めに苦戦したので・・・。
ですが以外と涼しい日が続いたので結果的には良かったのかも?
何度もサンプルチェックはするのですが、やはり出来上がるまでは
ドキドキものです。ですが思っていた風味で「ほっ」としました。
風味は『淡い香りと爽やかさで口に入りながら、口の中では
「俺はここにいるぞ!」と主張してくる、まったりした奴』てな感じです。
物創りは試行錯誤の連続で辛い時もありますが、出来上がった時の
満足感、更にそれが納得いく出来映えならば一杯の充足感に包まれ、非常に
「可愛い奴」になるので、止められませんね。
2006.4月27日(木)
『コロンビア サンチュアリオ』
サンチュアリオの農園主カミーロ・メリザルジ氏にお逢いする機会があり
お話しも伺えました。木の種類(品種)・オリジン(土地)・伝統(文化)。この3つを
念頭に栽培していると仰ってました。伝統とは、今現在主流の量産できる
交配種を避け、先人が見付けたティピカ・ブルボン・モカ種といった
コーヒー豆本来の原種を育て、精製もアグアパルパー(果肉を剥く機械)に
頼らず、100%天日乾燥。といったコーヒー栽培の古き良き時代を継続して守って
いくという事です。それにより本来の香り・甘味・酸味等が熟成される訳です。
今は精製に関しては車で10分程の精製工場に持って行き精製していますが
2年後には工程全てを当農園で出来るように建設中だとビデオまで見せて頂きました。
更にレインフォレスト アライアンス(土壌保全・生物多様性の保護・地域社会への貢献)
認定も申請中で6月くらいには取得できるとの事でした。
順調にいけば、今年後半にはブルボン種も収穫できそう。との事で非常に楽しみです。
因みに農園名のサンチュアリオという名付けは、カミーロ氏の好きな言葉で
スペイン語で「聖なる土地」「神」「平和」等の意味があるそうです。
2006.4月23日(日)
『食 生 活』
一日3食×30日間の食事を某ファーストフード店で済ますという
ドキュメンタリー映画があるのですが、10日間くらいで急激な体重増加。
20日目くらいには内臓疾患で医者に中止するように言われていました。
少し極端で「そんな奴おらんやろ」と思いましたが、実際、バブル期以降の
食生活の悪化は「食育」「スローフード」という言葉が出現している事からも
わかるように、肉体は勿論の事、精神にまで異常をきたすようです。
味覚は生まれながらの素養+幼児期の食事内容で大体が決まるそうですが
そういう食事を幼児期から続けていると味覚にまで異常をきたしているそうです。
さらに大人になって刺激物やタバコなどを覚え、味覚障害になる事もあるそうです。
先頃、某大学の実験結果発表がありましたが、味が濃い物・揚げ物等は
「満足・美味しい」と脳内分泌作用があるそうで、逆は「物足りない」と感じるそうです。
「味はしっかりしていて低脂肪の油の発明」が待たれる。と発表されていました。
そういう私も小さい頃から、肉・マヨネーズ・揚げ物が大好きでした。
ですがここ数年、少しづつ控え、味も薄味に変えています。
珈琲の風味がわからない!なんて事になったら死活問題ですからね・・・。
2006.4月18日(火)
『感 謝』
先週始めくらいから豆の煎り終わりが自分の感覚より
1分程度早いので「外気が上がってきたからかな?」と思っていました。
「焙煎機の掃除には少し間隔が早いけど・・」と思いつつも
念の為、煙突と排気ファンを開けて見た所・・びっしり詰まっておりました。
「ひぇ〜」。ですが、思っていたより詰まっていたという事は
それだけ自分の感覚よりローストしていた=お客様にご購入頂いた。
という事です。焙煎機の掃除も、何気なくすると辛いですが
「有難い事やな」と思いながらすると3時間余りが早く済んだような
気がしました。掃除しなくても良い様な焙煎機じゃ余計に辛いですからね。
皆様には本当に「感謝」しております。
2006.4月14日(金)
『ホットでもアイスでも』
ブラジル深煎り有機ムンドノーボ種は「ミナス高原」のほぼ中心という
優良な栽培地で育てられました。この豆は浅煎りから深煎りまで十分楽しめる
柔軟さがあります。浅煎り系統は今後販売予定ですが、今回は深煎りする事
により、ホットでは嫌な苦味のないストロングタイプとして
アイスでは香りのあるアイスとしてお楽しみ頂けるでしょう。
2006.4月11日(火)
『カッピング』
*ガテマラ ミラルバレーファーム(美しい渓谷)*
農園主のVillatoro氏が美しい景観に目を奪われ、ミラルバレーファームと命名。
’04エクセプショナルカップでは1位に輝いた優良農園。
ウエウエテナンゴ州のサンペドロネクタ地区。品種はカツーラ。標高1500m以上。
フレグランス(挽いて湯を注ぐ前の香り)は濃いチョコのような香りを放つが
それに比べ、アロマ(湯を注いだ後の香り)は若干弱い。
口に含んだ量感はあるが、質感は滑らか。標高からして綺麗な酸を
期待したが弱い。「滑らかで飲みやすい」
というと良い言い方だが全体的におとなしすぎる印象。
2006.4月7日(金)
『名前の由来』
最近販売し始めた、香貴ブレンドと香貴?2の名前の由来を
聞かれる事がしばしばあります。ブレンドの名付けはそのブレンドのメインの豆の
名前を付けるというのがよくありますが、これから?3・?4・・・とシリーズ化して
いこうと思い、この名前にしました。
カップした時に「高貴」という単語が浮かびました。上品で甘酸っぱい
フローラルなアロマ(お湯を注した時の香気成分)、
(*お湯を注す前の香りはフレグランスといいます)
口当たりは雑味がなく綺麗でなめらか。
(上品なアロマ=高貴な香気) + (口当たりは雑味がない気品ある綺麗さ)
という事を掛け合わせて「香貴」が出来上がりました。
いつも「香貴」をご愛飲されていらっしゃる方は
その辺も意識してお楽しみ下さいね(*^-^)
2006.4月4日(火)
『反省』
「ブラジル下さい」と仰ったお客様に、「ブラジルと一口に仰っても
数種類あります。風味はこちらから、ああでこうで・・・」と
説明させて頂いたのですが、「ブラジルってブラジルサントスだけじゃないの?
私、3年間某コーヒー豆専門店で勤めてたけど、そこではブラジルサントス
しかなかったけど。」と仰ったので「珈琲は産地もグレードもあって同じ国でも
数えられないくらいあるんですよ。例えばこのブラジルはああだこうだ・・」とお話しすると
黙ってお聞き下さり、最後に「あぁ、そうなんや。面白いね!」と仰ってました。
珈琲豆はここ数年、今までの数十年の珈琲の歴史は何だったのか?と言うくらい
凄まじいスピードで変革期を迎え、専門家でも目を回すくらい新しい説が
次から次へと噴出しています。それを少しづつでもお客様に伝えようと
手製のポップや口頭でメッセージを送っています。そのかいあってか
最近は少しづつですが「コロンビアの何々下さい」「ブラジルの何々下さい」等
銘柄指定されるお客様が増え、こちらも楽しいです。ですがまだまだ
殆ど伝わってないのが現状です。「自己満足の語り」に終わっていることも多々あり
「反省」しています。もっと解りやすく「珈琲って楽しいな、面白いな」と思って頂ける様
色々な角度から根気強く広めていきたいと思っております。
2006.3月31日(金)
『残念』
とある休日、珈琲専門某チェーン店に珈琲を飲みに行った時、強烈な醗酵臭の
珈琲を出されたので交換してもらいました。珈琲豆は質の高低関係なしに醗酵豆・
黒豆・欠け豆・未熟豆等が混入しています。但し、高品質豆は土壌・栽培・精製工程
等に生産者がしっかりと手間を掛けている為、欠点豆の混入率は極めて低く
限りなく欠点豆がゼロに近い場合もあり、当然風味豊かです。逆に低品質豆は
価格は安価ですが、欠点豆の混入率が高くなり、当然風味も落ちます。
ですので、店に生豆を仕入れた時、どんなに高品質であっても、必ず
生豆時とロースト後、2度ハンドピック(手選別)し、不良豆を取り除きます。
どんなに機械化が進んでも、最後は人間の眼・手が必要となります。
仮に、「チェーン店で豆の消費が多く、大量にローストしなくてはいけないのに、
そこまでする時間がない」としても、実際、現場スタッフがグラインド(挽く)した
時の香りで気付く筈です。万が一その時気付かなくても、点てている時の
香りで気付きます。本当に気付かなかったのか、気付いたけど
「まぁ、わからんやろ」と思って出したのかは定かではありませんが
珈琲専門店と謳っているにも関らず、その配慮の無さに同じ珈琲を扱っている
ものとして「残念」な一時でした。
*写真はロースト後の豆で、左が通常豆・右が未熟豆です。実際欠点豆とは
どんなものか?一番、画面上でもわかりやすい例として掲載しました。
因みに、直火独特の煎りムラによる多少の色違いや、ローストの強弱による
色違いは未熟豆ではありません。 |