水には硬水と軟水がありますが、コーヒーの風味も水で変わるってご存知でしたか?
基本的にはコーヒーは軟水で淹れた方が旨味の個性を楽しめます。
体験上、硬水で淹れると…滑らかさは増すが、香り・コクなど個性が抑えられ中性な風味になります。
アルカリイオン整水器の水もコクが消えます。
ヨーロッパの水はほとんどが硬水であり、日本では逆に生活用水の80%が80ppm以下の軟水です。
市販されているミネラルウォーターでは
軟水 | 六甲のおいしい水等、国産銘柄に多い |
硬水 | エビアン等、外国産銘柄に多い |
全部が全部そうとは言えませんが大体がそうです。
最近は成分表示や軟水・硬水とラベルに記載されています。
硬水は軟水に比べ、カルシウムやマグネシウム含有量が多いので、硬水はスポーツ後のカルシウム補給や
ダイエット、便秘解消に役立つそうですよ。
コーヒーに適した水とは?
軟水と硬水のお話は上記の通りですが、【コーヒーを淹れる時の水は何が一番か?】は結論はでません。
コーヒーの風味が水によって変わるのでお好みで。というのが答えになるかどうかわからないですが、
そういうことです。
よこやま珈琲の実店舗では、水道水(何故か当店周辺は地下水らしいです)に浄水器を2本通して
使用しています。
当店は【コク】を重視しているので、ナチュラルウォーター(天然水)やアルカリイオン水だと口当たりが滑らかになりすぎるきらいがあるからです。
逆に言うと、グッとくるコクを抑えて滑らかにサラッと飲みたい方には天然水やアルカリイオン水が良いのではないでしょうか。
コーヒーは酸性なので、アルカリ性の水で淹れると中性して滑らかになる。という事です。
不思議な事にコーヒーの色は濃くなりますが…。
以前、温泉水も試してみましたが、その時はコクは倍増するも風味は温泉を飲んでいるようでした。
でも温泉は泉質が様々なのでもしかして合うのがあるかもしれませんが、それ以降は試していません。
様々な水を試しましたが、水だけでこんなに風味が違うの?と思うくらい変わります。
風味は別として、成分だけをみればコーヒー以上に水は複雑ですね。
水道水で大丈夫なの?
「水道水は塩素が気になるんですが、大丈夫なの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
コーヒーを淹れる時お湯を沸かしますよね?それで煮沸消毒出来るので心配はないです。
ほぼ成分としては検出されません。
更に…
コーヒーの粉を透過してコーヒー液になるとほぼ皆無です。
という事で、カルキを抜いた水道水・浄水器を通した水道水でも十分!という事になります。
これは私の勝手な解釈ではなく、石光商事コーヒー研究室室長 石脇氏の研究結果を直接お伺いしたものです。